LED街頭ビジョンの効果を解く
― 赤髪のシャンクス風・“見られる強さ”の話 ―
歌舞伎町ってのはな、
派手に見えて、案外シンプルな世界だ。
最近、やけに流れのいい店があるらしいな。
特別なイベントもねぇ。
立地が変わったわけでもねぇ。
それでも、人が集まる。
こういうときはな、
難しく考える必要はない。
■ 変わってないなら、外を見ろ
店の中が変わってねぇなら、
原因は外にある。
俺ならまず、街を見る。
人の流れ。
視線の動き。
どこに意識が引っ張られてるか。
すると見えてくる。
LED街頭ビジョン。
同じ映像が、何度も流れてる。
■ 一回じゃ足りねぇ
いいか、
一回見ただけで覚えられるほど、
人の記憶は甘くねぇ。
だがな、
何度も目に入ると話は変わる。
同じ顔を、
同じ場所で、
何度も見る。
それだけでこうなる。
「……ああ、なんか見たことあるな」
■ 人は“知ってる方”を選ぶ
人ってのは単純だ。
知らねぇもんより、
知ってるもんを選ぶ。
それがどんな理由でもな。
安心感でもいい。
なんとなくでもいい。
一度でも記憶に引っかかれば、
それだけで距離は縮まる。
■ 回数が印象を変える
さらに面白いのはここだ。
何度も見てると、
印象まで変わる。
「よく見るな」
「流行ってんのか?」
ってな。
別に事実じゃなくていい。
そう感じた時点で、
勝負は半分決まってる。
■ SNSで“確信”に変わる
で、終わりじゃねぇ。
気になったやつは、調べる。
SNSを開く。
そこに同じ顔がある。
これでこうなる。
「ああ、やっぱりあの店だ」
ここで、
ただの記憶が確信に変わる。
■ 流れはもう決まってる
構造はシンプルだ。
街で見る
↓
気になる
↓
調べる
↓
納得する
この流れができてる店は強い。
逆に言えば、
ここに乗れてねぇ店は、
最初から勝負に入れてねぇ。
■ 差は“ほんの少し”だ
やってる店は、見られる。
見られるから、覚えられる。
やってねぇ店は、見られねぇ。
だから、忘れられる。
差はそれだけだ。
だがな、
その“少しの差”が、
後でデカくなる。
■ 強い店ってのはな
特別なことしてるわけじゃねぇ。
ただ、
見られ続けてるだけだ。
それを続けてるだけで、
気づいたら差がついてる。
■ 最後に一つだけ言っとく
歌舞伎町って海はな、
波が早ぇ。
立ってるだけじゃ流される。
だったらどうするか。
簡単だ。
見られる位置を取り続けることだ。
それができるやつが、
最後に残る。
……ま、難しく考えるな。
結局のところ――
見られてるかどうか。それだけだ。
